いよいよ日本でも研修がはじまる。前半の研修は朝と夜の食事は寮内で提供してもらうことになっていた。特に朝は決められた時間に食事が準備されているので、その時間に合わせて起きてこなければならない。朝の弱い学生にとっては大変な日程でもあった。また、学生たちは夜更かししているので、朝起きてくるのは大変なのである。太陽の末裔観るなら<U-NEXT>

食事は一人一人盛り付けられて配られた。メニューは朝食としては贅沢なほどバランスのとれた食事であった。同行した韓国の先生はそのメニューを見るたびに感動し写真を撮っているほどである。

初日はよく食べていた。しかし、研修の日数が経過するごとに食が進まなくなっていった。朝食は食べない人まで出てきた。日本の味付けに合わない様子であった。

 そして、結局韓国料理が恋しくなってきたのである。

土日は自由時間であった。彼らは一様に韓国料理店を探していた。私たちの寮は市内から少し離れていたためバスと電車を利用しなければ行けないところであった。

 週末は自由に行動する時間であったので、彼らは市内に遊びにいくことを希望する。それも一つの文化体験である。最初の一周目の週末は行きたいところを自由に探し当てて回っていた。

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 彼らの目当てはやはり日本食や日本のデザートであった。私は数名で構成されたグループごとに課題を与え日本人と会話をしたり、あいさつなどをしているところを写真で撮って送ってもらうようにした。大体の写真が食堂で撮ったものが多かった。

二週目の週末である。彼らは自分たちが行きたい所を話し合っていた。話題に一番多く持ちあっがったのが、韓国の食べ物屋さんが市内にあるかどうかである。辛いものが恋しいのである。韓国料理にありつけなければ、辛い中国料理を代わりに食べていた。どうにか韓国料理店を探しあてたグループは昼食をそこでとることになっていた。

 私は週末ということもあって、学生を見送ると美術館や文学館といったところを自由に歩きまわっていた。突然学生から連絡が入った。韓国料料理店は閉まっているというのである。私は
なすすべもなく、彼らの失望感をくみ取り、何か他の手段でもないかと考えを巡らせていた。結局それ以降も韓国料理をたらふく満足に食べるという機会はなかった。

私とその引率の先生は、夜中30分ほど離れた駅まであるき、その駅前のスーパーでキムチをたくさん買って食卓で分けた。また、姉妹校の計らいで、焼き肉店で食事会が設けられた。その時は、水を得た魚のように焼き肉を頬張っていたことを今でも忘れられない。

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ある学生の言葉である。

「韓国の食事を食べないと力がでないんです。」

 海外旅行から帰ってきて空港で真っ先にキムチチゲを食べるとよく聞いたことがあるが、そのことがよく理解できるようになった。海外インターネット
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