ここ韓国に住んでいて、よく耳にする言葉 ”反日”。
反日に対する言葉は親日です。親日はあまり使われないようです。

今日はこの反日という言葉に内在する韓国人の本音を考えてみたいと思います。
これはあくまでも私の所見ですので、偏見や間違っていることも多いかと思います。

まず、結論から言うと反日は日本人嫌悪するものではない。ということです。

これを理解するうえでキーワードとなるのが韓国でよく耳にする”恨”という言葉ではないかと思います。

ハニ メッチダ⁽恨みしこりが心に残っている) とかよく言います。

一応意味としては”朝鮮民族にとっての「恨」は、単なる恨みや辛みだけでなく、無念さや悲哀や無常観、(虐げる側である優越者に対する)あこがれや妬み、悲惨な境遇からの解放願望など、様々な感情をあらわすものであり、この文化は「恨の文化」とも呼ばれる。 ”と記されています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%A8

恨は日本語に直すと恨みということになるのですが、韓国ではちょっと事情が違うようです。
恨みには怨みという言葉があるように日本ではほとんど同じように使われる向きがあります。

そして、日本では復讐特に主君の敵討ちを美徳とするような考え方がありました。
韓国ではそのようなものはなく、とにかく主君には仕えるだけです。

さて、この恨みですが、ここには復讐心というよりは、恨む思いを持ちながら、何とか許していこうという思いがあるといいます。復讐まではいかないのです。

韓国人は心の思いを行動に移す前に言葉をとにかく発します。
私の近所も大声でよく近所同士がけんかをすることがあります。こんな殴り合い寸前の大ゲンカでこの人たちは大丈夫かと思ったりしますが、それが普通で、相手を刺したりはしないとのことです。

また、夫婦喧嘩もしょっちゅうです。皿が割れたり、大声でどなったりです。
とにかく胸を内にあることを吐き出さないとやっていけないのではないでしょうか。
一言でいうと、”言いたいことは言ってすっきりする”ようです。
恨もそれに近いのかと気づいたことがあります。

復讐まではしなくても、口ではきだすことで、自分の心の中にあるわだかまりを消そうとする、そんな思い。
この国は”以心伝心”はないようです。
社内の会議はまるで言いたいことをぶつけ合うそんな時間です。

では反日はここからどう理解できるでしょうか。
日本に対する反発する思いをとにかく口で吐き出す。
しかし、それは日本を怨むということではなく、相手と共に心を共有し、理解しあうための方便である。という考え方です。

不思議に思うのは、韓国人は日本については反発をするのですが、日本人に対しては反発や嫌悪するということはないように思います。むしろ、口から出てくる日本観があります。

親切 
勤勉 働き者
正直 嘘をつかない。

です。これは定番です。日本人がみなそうだと思っているようでもあります。

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日本を見習わなければならないということをよくいいます。

韓国人はプライドが高いです。国のこと大韓民国とハンググクいう意味は大きなとか偉大なという意味で、そのような国という意味になります。国のことになるといいたいことは言わなければならなくなります。しかし、恨という心があるので、怨みまではいかず、日本人ひとりひとりには嫌悪したりするところまではいかないのです。
これは説明するのはとても難しいのですが、反日と嫌日はどこか違いように思われます。

もしかしたら、この両国の関係がエスカレートしていったら、少しづつ日本人個人個人に対する思いも変わってくるかもしれません。現に日本に失望したという人も出てきているそうです。
個人的にはその方向にはならないように願っています。


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